私たちは皆様の人権を尊重し、質の高い医療を提供します。

麻酔科

1.当科の特色

麻酔科は手術の時の麻酔を担当しています。ただ麻酔をかけるだけではなく患者さんによって異なる身体の状態に併せて麻酔の方法や依存症に対する治療法を決定します。 さらに全身状態の悪い患者さんの場合には、手術方法の変更を主治医に求めることもあり、手術中の患者さんの安全を第一に考え、最良の医療を受けられるよう努力しています。

2.スタッフ紹介

所属医師 専門医など
前田 祥子(医長) 麻酔科指導医、麻酔科専門医、心臓血管麻酔専門医、
武智 大和  
大塚 里奈  
滝澤 洋之(非常勤)  
村上 浩之(非常勤)  
川﨑 一良(非常勤)  
吉岡 真実(非常勤)  
網野 弘啓(非常勤)  

麻酔の種類

麻酔には大きく分けて3つの方法があります。局所麻酔、伝達麻酔、全身麻酔の3つです。麻酔科が担当するのは後ろの2つです。

局所麻酔
小さな手術の場合、手術するところに麻酔薬を注射して痛みを取るのが局所麻酔です。
伝達麻酔
局所麻酔では十分に痛みをコントロールできない場合に行われるのが伝達麻酔です。
伝達麻酔の代表的なものが下半身麻酔と呼ばれている腰椎麻酔(脊椎麻酔)で、これは、腰から脊髄近くに麻酔薬を注射する方法です。下半身の手術に行われています。
全身麻酔
大きい手術や上半身の手術の場合、全身麻酔が行われます。全身麻酔では、手術中患者さんの意織はありません。多くの場合、伝達麻酔の一種の硬膜外麻酔を併用しています。硬膜外麻酔は手術が終わった後も必要な日数だけ痛みを取ることが可能です。

麻酔の安全性

今日の麻酔は大変安全なものになっています。もちろん、普通の生活と同じというわけにはいきませんが、例えば飛行機に13時間乗って事故に遭う確率と、全身麻酔を1回受けて事故に遭う確率はほぼ等しいそうです。 これは宝くじを10枚買って1等に当たる確率に等しいという非常に小さな確率です。皆さん、安心して麻酔を受けて下さい。

※参考文献:「全身麻酔のすすめ」橋内章・中村匡信著 真興交易医書出版部(ISBN4-88003-114-3)

麻酔科の仕事は他にもありますか?

あります。麻酔科の仕事は痛みをとることです。この技術を使って痛みの治療をしています。帯状疱疹(いわゆるヘルペス)やガン性疼痛など痛みが主症状となる病気に対してペインクリニックを行っています。 現在のところは外来を開いておりませんが、外科・内科・皮膚科などから紹介していただいております。

また、手術室での知識と経験を生かして救急救命や集中治療室(ICU)での患者さんの治療も麻酔科の得意とするところです。