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ご挨拶

新年のご挨拶

独立行政法人国立病院機構     
舞鶴医療センター 院長 法里 高

 新年明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 また、平素より、当院の病院運営、日常診療におきまして、ひとかたならぬ御高配にあずかり、深く感謝申し上げます。

 さて、令和5年を振り返ってみますと、新型コロナ感染症は令和4年11頃から第8波が押し寄せ、年明け2月からは新規感染者数も減少し、終息に向かいました。3月13日からは、感染防止のための『マスク着用』は個人の判断となり、また、5月8日からは「2類相当」から「5類」への移行に伴い、新規感染者数の報告について各医療機関から毎日報告されていたものが、定点医療機関による1週間分の報告に変更されました。

 幸いにして、第9波が到来することなく今日に至っていますが、コロナ感染症が無くなったわけではなく、当院では医療従事者としての自覚を持たすためにも『マスク着用』を必須とし、職員及び委託職員等にコロナワクチン接種を推奨してきました。各医療機関におかれましても、引き続き感染防止に努めておられることと存じます。

 一方、舞鶴市内の「医療」に目を向けてみますと、当院を含め市内公的病院ではコロナの流行が落ち着きを取り戻してもコロナ前の患者数には戻らず、病院運営が厳しい状況に置かれています。このような状況下で、当院としましては昨年10月末で地域包括ケア病棟を「休棟」するという苦渋の決断をしましたが、引き続き各医療機関から紹介があれば患者様を受け入れることとし、健全な病院運営に努めているところです。

 また、舞鶴市では新市長が誕生したこともあり、市長・公的4病院長・医師会長を構成員とした『持続可能な地域医療を考える会』が、昨年5月に発足しました。

 この会は、地域医療を支えるうえで、直面している現状課題・懸案事項について意見交換する場であり、これまで「看護師人材確保」、「救急医療体制」等について活発な意見交換が行われました。いずれの病院もこれら懸案事項についての対応に苦慮している現状が報告されました。

 今後、舞鶴の地域医療を持続可能なものにしていくためには、市民の方々にも各病院の状況をご理解いただき、"舞鶴の医療提供体制は、どうあるべきか"を舞鶴市、公的病院 、医師会、市民の方々と一緒になって考えていき、これから先何十年と、地域住民が求める医療ニーズに対して職員一丸となり安全で安心な良質な医療が提供できるよう努めてまいる所存ですので、引き続きご指導、ご鞭撻の程、何卒、よろしくお願い申し上げます。