京都府北部の脳神経疾患の拠点病院として、脳卒中・頭部外傷・脳腫瘍・機能性神経疾患に対して、高度専門医療を多く行っています。急性期の脳卒中に対してはSCU（脳卒中ケアユニット）を設置し、PSC（一時脳卒中センター）としての役割を担っております。

当院脳神経内科のDPCコード上位は、1位が「脳梗塞」、2位が「パーキンソン病」、3位が「多発性硬化症」でした。「脳梗塞」では脳保護薬である「エダラボン」を投与した入院が一番多くなっています。脳梗塞超急性期の治療薬である「t-PA」を投与した症例や、脳神経外科と連携して「血栓回収療法」を施行した症例も多く扱っています。「パーキンソン病」ではSPECT検査を実施した入院が多く、検査と同時に薬剤調整やリハビリ、介護調整も行っています。そのほか、3位の「多発性硬化症」のような神経免疫疾患、ALSなどの神経変性疾患、てんかんや神経感染症など幅広く入院加療を行っています。

鼠径ヘルニアに対する手術症例が最も多く、大腸や胃の悪性腫瘍に対する手術症例と続きます。これらの多くを腹腔鏡下手術で行い、低侵襲な治療で早期退院を目指しております。

大腸ポリープに対する内視鏡的治療が上位となっております。胆膵領域の疾患に対する検査や治療、食道・胃・十二指腸・大腸の早期癌に対しての内視鏡的治療も多く扱っており、クリニカルパスを用いて、最適な医療を行うことに努めています。

地域の高齢化により、心不全や肺炎に対する治療が多くなっています。

京都府北部の小児科の拠点病院として、NICU病棟を有しておりCommon Diseaseに加えて、新生児、早産児の診療が多くなっています。

小児外科では新生児から15才までの小児で手術を必要とする病気を小児科と連携を取りながら治療を進めています。

　京都府の地域周産期医療センターとしての役割を担っています。当院は京都府北部地域で唯一超早産児に対応可能なNICUを持ち、小児科と連携しながら妊娠30週以下の切迫早産やその他ハイリスク妊娠に対して治療・管理を行っています。

前立腺癌に対する前立腺生検が一番多く、膀胱癌に対する経尿道的治療、尿路結石に対する経尿道的手術と続きます。腎や尿路系の悪性腫瘍に対する化学療法などの治療も多くなっています。

耳鼻咽喉科は耳、鼻、口腔、咽喉頭（のど）、頭頸部（甲状腺、耳下腺、顎下腺）など広範を専門領域としており、良性疾患のみならず悪性疾患も対象としております。
当科ではこれらの疾患に対して入院治療や手術治療など含めた専門性の高い医療を提供できるように尽力しております。

白内障の手術を目的とした入院が大部分を占めます。入院はクリニカルパスを用いて標準的に治療を行っております。